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山の6月 [環境・自然]

IMGP3591.JPG6月中旬

5月始めは足元の茂みもまだ枯れたままで、見通しがよく何処でも歩けた。
回りの木々もほとんどが枝ばかりで、中にほんの少し若葉をつけ始めた木々がが混じっているだけだったが、5月末には、どの木もにぎやかに若葉でかざられ、そこらじゅうが柔らかい緑一色に包まれる。

6月中旬(2週間ぶり)に行ってみたら、あっという間の夏の顔。
茂みは行く手をはばむほどあちこちに伸び盛り、頭上の木の葉はしっかりと日陰をつくってくれる。
この成長の速さにはいつもながら驚いてしまう。
じっと見ていたら葉や茎が成長していく様子が目で見えるのではないかという気がするほど。

カラ類の巣箱は、というと、もうまったく静まりかえっていた。
朝4時頃、シジュウカラたちの声が聞こえるだけで、日中は鳴き声も聞かれない。妙にシーンとして春ゼミの鳴き声だけがやかましい。
これは、鳥たちが巣箱の中で卵を温めているからである。

卵を温めている間は、蛇や猫に襲われrないように、慎重に慎重にしているようで、巣箱の出入りさえもほとんど見ることはない。
昨年は6月中旬は子育て真っ最中だったが、今年は巣箱の取り付けが遅れたため、まだ抱卵中のようだ。

以前、あまりに静かなので巣箱はからっぽなのだと思い、下の扉を開けたら中ではシジュウカラが卵を抱いていてあわてた、ということもある。
また、巣箱のある木を猫がのぼって巣箱の屋根の上に座っていたこともあり、心配になりそっと中を覗いてみた。
可哀想に中に親鳥が猫にひっかかれて死んでいて、卵が9個もあった。
その後は、木の下の方に猫避けネット(登りにくいギザギザが付いている)をまきつけている。
猫の嫌いな臭いを出すという製品もあるが、猫よけになる臭いが鳥にはどういう影響を及ぼすのか、説明書にはないのでわからない。

私は猫も鳥も好きでどちらも身近にいてほしいが、山は、もともと猫が住んでいた場所ではないので、猫を外に出すのはやめて欲しいと思う。
もともと山にはキジ、リスやオコジョ、テンといった動物が住んでいる。
人が家を作って犬や猫を連れ込んでくるが、目的なしの野放しはだめなんじゃないかな、と思っている。(畑を猿の被害から守るために犬を放すということはある。)

6月14日、2つの巣箱でシジュウカラは餌を運んで行く姿を一回ずつ確認。
巣箱から出るときにフンをくわえて運びんでいた。
いよいよヒナが孵ったようだ。
ヒナが孵ると、親鳥は、天敵に見つからないように隠れているわけにもいかず、せっせと巣箱を行ったり来たりするようになる。
ヒナが成長するにつれますます忙しく餌を運ぶ。

子育ては16日間〜19日間というので7月始めが巣立ちかもしれない。
ちょうど巣立ちの日に居合わせるというのはなかなか難しいものだ。

夏を告げる、ホトトギス、カッコウの声がよく聞こえていた。

IMGP3597.JPG
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