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カルガモの子育て [環境・自然]

一年で、ご近所さんが一番仲良くなれる時期。

今年も家の近くの小さなため池でカモの子育てが始まった。
池の中に小さな浮島(直径1メートルぐらい)があり、毎年、その草の中でヒナが孵る。
時期は昨年と全く同じ。

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抱卵は25日ぐらいというが、その間(浮島の巣は道路のすぐ近くにあるというのに)、カモがいることにはまったく気づかなかった。
注意して見てもカモがいるようには見えず、今年はカモは巣作りをしなかったのだとあきらめていたら、まるで降ってわいたように、突然10羽のヒナが母がもと池をすいすい泳いでいるのを見た。

カモの雛は最初は10羽くらいいるが、日を追うごとに、ヒナの数は減っていき全滅してしまう。
陸地に巣がある場合はカラスや猫にやられるらしいが、ここでは泳いでいるときに、池に住みついているライギョやカメにたべられてしまう。
魚やカメがヒナを追い回している光景をよく目にする。
それが昨年は10年ぶり(だそうだ)に2羽生き延びた。

今年も初めて見かけたときのヒナの数は10羽。
それが少しずつ減って4月29日に6羽になった。
昨年の日記を見たらやはり4月29日に6羽確認と書いてあった。

この池のカモの行動はどうもよくわからないことが多い。
親の回りにヒナがくっついて泳いでいることもあるが、ヒナだけでそれぞればらばらな方向に動いていることもある。朝にそういうことが多い。
このとき親は池の反対側で羽づくろいをしていたりする。
そうしてしばらくすると、また、親が心配そうにヒナの近く来て見守っている。
母ガモの背に登ろうとしているヒナがいて、これは母ガモに振り落とされていた。
夕方4時頃にヒナは巣の回りに集まって寝る準備をする。
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カルガモの生態を調べたけれどあまり詳しいのはない。
カルガモは住む環境がいろいろなため、生態の個体差が大きいせいだろうか。


ヒナが生まれると池の回りを散歩する人が増える。
みな池をのぞきこみ、同じように池を眺めている人と自然に会話が始まる。
「いましたか?」「6羽いましたよ。」「昨日は8羽だったんですけどね・・。」という具合に。

とてもシンプルな会話なのだけれど知らない人同士が話をするのはこの時期だけ。
子育てが終わりカモがいなくなると、また、みな黙りこくってすれちがうようになる。

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ヒナがあまりに可愛らしいので、ヒナが減っていくということに胸を痛める人が多い。それが自然の摂理、とわかっていても、「すぐに食べられてしまうのなら生まれてこなければよかったのに・・」とつい思ってしまう。

今年は、連休明けまで生き残るヒナはいるだろうか。
ある程度成長するともう魚やカメにはやられない。

昨年、2羽のヒナが成長すると親はいなくなったが、夕方になると戻って来て、ヒナを促すように水面すれすれを飛び、その親を追って、成長した2羽のヒナが羽をばたつかせながら水面をすごい勢いで走る姿が観察できた。
飛行機の滑走のような飛ぶ練習は何日間か続き、それを見るのはとても面白かった。

今年は時々、母ガモの他に数羽の成長したカモが一緒にいることがあったが、多分、去年巣立った2羽もその中にいるのだろう。


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10月の風景 [環境・自然]

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街中の鳥たち 〜 ヒドリガモ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、コガモ、バン、マガモ 〜 [環境・自然]

そうか公園 (2014年2月23日)

春が来て渡り鳥がシベリアに帰ってしまう前に見ておこうと、そうか公園に行ってみた。お馴染みの水鳥で賑わっている池を見て嬉しくなった。
種類は、オナガガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、バン、ハシビロガモ、マガモ?など・・みんな揃っている。

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夕暮れになって
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これだけいると壮観である。
オナガガモは優美な首と長い尾がきれい。
ヒドリガモは白い筋のあるおでこが丸くてチャーミング、鳴き声もピーヨピーヨと可愛い。
キンクロハジロは白と黒の模様が芸術的で頭の後ろに下がっている毛(冠毛)が可愛い。ハシビロガモは幅のひろいグレイのクチバシが特徴。
マガモは一回り大きく威厳がある。(アイガモとの区別がちょっとむずかしい)

そうか公園はよく管理が行き届いている、という感じがした。
ここの人工池は広々していて、これだけカモ類がたくさん集まってもまったく何ほどのこともない。餌をあげている人がけっこういて、カモたちは人の仕草を見て、サーッとその方角に移動していた。
給餌によってカモがたくさん集まると池の水質が悪くなるという理由で、「餌やりは禁止」という所も多いが、ここはそういう心配はなさそうだ。
「餌やり禁止」は、水質が悪くなるという理由の他に、同種の鳥ばかりが増えるという危惧があげられているが、このそうか公園にいるカモたちの数が生態系に影響を及ぼすとはとても考えられない。もともと回りの川とか池とかが人間の都合でどんどん狭まり人工的になったりで鳥が住めなくなってきたのだ。

その土地に生存していなかった外来種を持ち込むのは困るが、昔から渡って来ていた鳥たちである。
人と動物の関係は、むやみに動物を捕らえ殺して絶滅の危機に追いやってきたことが問題なのであって、鳥に餌をやったからといって何かが大きく変わるとも思えない。

野生動物との関わり方にはいろいろむずかしい点もあるが、まず仲良くならないことには、動物を保護しようという気持ちも育たないだろう。
例えば、ハトは糞害とかで嫌われるようだが、人とすぐ仲良くなれる素質を持った鳥を遠ざけることによって、「鳥が怖い」という子供がずいぶん増えてしまっている感じがする。
ハトが10羽くらいいるだけで立ちすくんでしまう小学生、中学生がいてびっくりした。見ると手を目にかざし群れの中を走って通りすぎていく。
目をつつかれると思うのだろうか。鳥はむやみに人をつついたりはしない。手から餌をついばむときは夢中になって手をつつくこともあるけれど。

生態系保護のため鳥に餌をやらないように、ということが最近言われようになっているが、本当はそのかけ声は、鳥嫌いの人たちから発せられているのでは?と思ってしまう。今大事なのはこの地球に住むのは人間ばかりではない、ということを知ることで、そういうことは教科書の中で学ぶのではなく、実際に動物を間近に見たり触ったりするのが一番だと思う。

ハトの天敵はカラスや猫なのだが、カラスはどうにもできず、野良猫は人間が街から占めだしてしまった。
野良猫がのんびり外を歩いている国がとてもうらやましい。

ここに来ている冬鳥はみな元気で幸せそうに見えた。
放射能汚染されてしまった場所にも渡っている鳥がたくさんいるだろう。動物は何もわからずこれまで通り、そしてこれからもずっと同じ場所に来るのだろうと思うと哀しい。


そうか公園に近い葛西用水は工事で川をせき止めていて、緑色のペンキを流したみたいにきたなかったが、ちゃんと水鳥はいた。(川をあまり人工的に作ってほしくない。どこかの親水公園みたいに。一体どういう工事だろう・・?)
ここには、コガモがいた。写真はうまく撮れなかった。
IMG_1612.JPG葛西用水(2月22日)


(付け加え)

コブハクチョウ(栃木県小山市大沼 2月26日)
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岸に上がっているところ。すぐ近くで見たのですがかなりの迫力がありました。まさに「白鳥の湖」。この貫禄、曲線の美しさにはまいりました。
IMG_1702.JPG子供の白鳥
IMG_1703.JPGお母さん白鳥

お母さん白鳥には近づいたら怒られてしまいました。シューッという鳴き声を出し、大きな羽をばしっとたたきつけるような仕草。
「ごめんなさい」とあわてて引き下がりました。子育て中の親鳥は神経質なので近づかない方がいいようです。(といっても子供はかなり大きいんだけど・・)
大きな翼の一撃で骨折するほどのケガを負うこともあるという。翼の一撃で湖に倒れたところを上から水の中に押さえ込まれるなんてイヤです。

コブハクチョウはヨーロッパに住んでいたものが人に飼われ野生化したと言われています。つまり外来種。日本では北海道で繁殖し、冬にこのあたりに来るそうです。

IMG_1700.JPG立派な鳥でした!

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街中の鳥たち 〜 オナガガモ、サギ、鳩、アオクビアヒル 〜 [環境・自然]

近くの貯水池
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冬になると近所の小さな貯水池にも、毎年オナガガモがやって来る。
埼玉県南西部の川では、オナガガモ、ヒドリガモ、コガモ、バン、キンクロハジロ、マガモまで、けっこうたくさん見られたけれど、今はどうなのだろう?
歩いてすぐの狭い貯水池でオナガガモの姿を見られるだけでもよしとしないと。

カモの中では私はこのオナガガモが一番好きだ。
首の白い模様がなんとも優美で、ほっそりした首を長く見せ、グレーと茶色の羽がとてもきれいだ。大きさはカルガモより少し小さい。

この2,3年、池のオナガガモの数が減ってきた。
以前は6〜9羽来ていたのに、最近は2〜3羽になり、それもこの冬は来るのが遅く一月になってやっと、良い場所が見つからなくてしぶしぶ、という感じでオスが2羽やってきた。(以前は12月には姿を見せていた。)
それからしばらくして別のオス1羽が加わったが、そのうちに最初の2羽は姿が見えなくなった。
今は1羽だけで、池の主の4羽のアオクビアヒル(2組のつがい)に遠慮しながら暮らしている。(オナガガモは『危急種』で数が減っているらしい)

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どんどん住宅が建っているおかげでそれまで姿を見せなかったサギたちもこんな所にまで脚を伸ばしている。
シラサギの方は夜になると近くの川岸にある桜の木に止まって寝ている。はじめてこの光景を見たときはびっくりした。
夜、交差点わきの川沿いの木に、大きな綿アメのようなものがいくつもぶら下がっているように見えた。よ〜く見るとサギだった。

まるでサギの花。

大きな真っ白な花が咲いているようで、この風景を見るのはいつも楽しみである。最近は7〜8羽のサギがいる。去年はもっと多かった。

桜が満開になったときに見に行ったら、白い桜に埋もれてやはりサギは大輪のようにそこにいてきれいだった。交差点だけど、気が付く人はあまりいないのではないかと思う。



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さて、やっとオナガガモが来てくれたので嬉しくてパンくずをやってみた。
パンくずをやっていると、鳩もやって来た。
6羽から20羽ぐらいの群れで、どこからともなくやって来る。
鳩は2日くらいで手から食べるようになり、
5回目くらいになると手に止まり、6回目には頭やら背中にまで止まるようになってしまった。そして人の身体の上でつつき合ってケンカしている。

鳥の記憶力というのはあなどれない。
池に毎日行くわけでもないけれど、一週間ぶりに行ってもちゃんと覚えている。
鳩が私の回りに来ると、その回りにはスズメたちが2mくらいはなれて半円になりジッとおこぼれを待っている。
ヒヨドリもやってきて、ムクドリも来て、セキレイも見に来る。
カラスも来るけれど、さすがにこの鳥たちの集団の騒ぎには怖れをなして、近づいて来ない。
ヒヨドリはピーヨピーヨ、とやかましいだけの鳥、と思っていたが、近くで見ると意外にきれいな緑灰色をしている。フライングキャッチの名人でパンを投げると空中でサッとくわえてしまう。
IMG_1588.JPGヒヨドリ

鳩が私の回りに平気で集まるうちにヒヨドリもスズメもすごく近くに寄って来るようになった。そのうち手から餌を食べるようになるかも。
そう言えば、用心深いスズメもロンドンでは人の手から餌をもらっていた。住む場所で鳥の性格も変わるのかな。


最後にこの小さな貯水池の主、アオクビアヒルのこと。
IMG_1594.JPGアオクビアヒル

一年中そこにいるので珍しくもなく気にもしていなかったが、時々餌をやっている人の姿を見かける。
この子たちも大変かしこく、4羽で横に一列に並んでパンくずを待つ。
私が、「モルテン!」とか「アヒル君!」とか呼びながら、順番にパンくずを配っていると、次の番のアヒルは「今度ボクでしょ。」と首を伸ばし、尾を振って、まるで飛び上がろうと羽を動かしたりするので、とても可愛いく思えてきた。
餌をくれる人の車の音もちゃんと覚えていて、その車が駐車すると騒ぎ立てて喜ぶ。

眠れない憂うつな夜、近くであの子達も眠っているんだな、と思うと、ちょっと慰められるのです。

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山の動物たち [環境・自然]

まだ秋ですが・・、
長野市の天気予報ではもう雪マークが。

山の中にいる、回りの環境に異変がないかどうか、とても気になる。
鳥は元気か、川のイワナは元気か?といつも気になってしまう。
いろんなことのバロメーターになる。
山の中では鳥(ゴジュウカラ、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラなど)、リスやイワナがけっこう親しい友人みたいに思えるので、気にかけるのが習慣になっている。

10月下旬に、そろそろ冬支度をしなきゃと思い、まず巣箱をはずした。
巣箱は3年も使っているのでさすがに傷みが目立ってきている。

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巣箱の一つに枯れ葉がこんもり入っていた。多分ヤマネ君が入ったのだろう。
この巣箱は屋根がひび割れていたので修理しないと。
直して使うか、新築にするか、ちょっと迷う。鳥も新しい方が好きなんじゃないかなぁ、と思ったりもする。

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この巣箱には卵が残っていた。

この巣箱のある場所は何がいけないのか、毎年不運続きだ。
一昨年は蛇が入ってしまった。
去年は追い払っても追い払っても猫が巣箱によじ登っていて、親鳥の姿を見かけなくなったので心配になり巣箱をのぞいてみたら、巣の中で親鳥が死んでいて、9個の卵が残っていた。
今年も猫に襲われたのだろうか。それとも巣箱を放棄したのだろうか。

木の回りに蛇よけを巻いたり、根元に猫よけの臭い薬を置いたりしたけれど、あの臭いを鳥がきらいだったら元も子もない。かなり強烈な臭いだから。

巣箱はどれもフンワリずしりと苔がきれいに敷き詰められていて、動物の茶色っぽい毛が敷いてある巣もある。あんなに苔を集めるのは大変だろう、と思うがいつの間にか巣作りをしているのがすごい。

去年、巣箱を冬の間もつけっぱなしにしておいたら、一つの巣箱の巣穴が大きくなっていた。どうもヤマゲラらしい。冬のねぐらにすることがあるそうだ。今年の春にカラ類用の穴の大きさに直しておいたが、冬も巣箱は利用されているみたいだ。


イワナは今年は小さいのが多かった。
小イワナがたくさんいるということはちゃんと産卵して無事に育っているということだから、それはそれでいいのだけれど、大イワナを見かけないのは淋しい。
釣られてしまったかと気にもなる。

秋になって川辺の草が枯れ始め見通しが良くなったので、ちょっと川沿いを歩いてイワナ探索をしたら、いつもいた場所から80mくらい上の淵にちゃんといた。
夏の間は草木が生い茂っているため、熊が怖くてあまり歩き回れなかった。

去年、長野市ではプラットホームにクマがいたとか、町中に出たとかのニュースが多かった。私も散歩中にすぐ近くの茂みでガオーッ、と吠え声を聞いて青くなったけれど。。。
今年はあまり熊についてのニュースは話題にのぼらなかった。

ところが私自身は8月に2回も間近でクマに出くわしてしまった。(幸い車の中だったけれど)
5mくらいしか離れていない所を横切っていた。一回目はピョンピョン、うさぎみたいに走っていて、一瞬「可愛い」と思ってしまった。黒くて丸々とした大きな頭、ぬいぐるみのようだった。
二回目もやはり5mくらいの近さで、このときはのんびり車の前を歩いて横切った。

近所の人は誰もクマを見たことはなく、私だけどうして2回も?と思う。
ともかく家の回りはクマが普通にいる場所だということがわかった。歩くときは見通しの悪い場所には近づかないようにした。
クマも人間は怖いはずで、いきなり鉢合わせするとパニックになり人を襲うこともあるのだろう。

それにしても二度目に見たときは車が近づいてものんびり歩いていて、クマも、こういう環境に慣れている、という風だった。
近所の人にクマのことを伝えたが、みんな「そうですか〜。やっぱりいるんですね。」とか「もともとクマが先に住んでいた場所だからね〜」と、いたって気楽な受け答えなのである。
<ちょっとちょっと、貴方の家の庭(というか畑)に入っていったんですよ〜!>

冬になればクマの心配はしなくてもいい、と一応思っている。ただし、何事も「絶対」はないので。

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山の6月 [環境・自然]

IMGP3591.JPG6月中旬

5月始めは足元の茂みもまだ枯れたままで、見通しがよく何処でも歩けた。
回りの木々もほとんどが枝ばかりで、中にほんの少し若葉をつけ始めた木々がが混じっているだけだったが、5月末には、どの木もにぎやかに若葉でかざられ、そこらじゅうが柔らかい緑一色に包まれる。

6月中旬(2週間ぶり)に行ってみたら、あっという間の夏の顔。
茂みは行く手をはばむほどあちこちに伸び盛り、頭上の木の葉はしっかりと日陰をつくってくれる。
この成長の速さにはいつもながら驚いてしまう。
じっと見ていたら葉や茎が成長していく様子が目で見えるのではないかという気がするほど。

カラ類の巣箱は、というと、もうまったく静まりかえっていた。
朝4時頃、シジュウカラたちの声が聞こえるだけで、日中は鳴き声も聞かれない。妙にシーンとして春ゼミの鳴き声だけがやかましい。
これは、鳥たちが巣箱の中で卵を温めているからである。

卵を温めている間は、蛇や猫に襲われrないように、慎重に慎重にしているようで、巣箱の出入りさえもほとんど見ることはない。
昨年は6月中旬は子育て真っ最中だったが、今年は巣箱の取り付けが遅れたため、まだ抱卵中のようだ。

以前、あまりに静かなので巣箱はからっぽなのだと思い、下の扉を開けたら中ではシジュウカラが卵を抱いていてあわてた、ということもある。
また、巣箱のある木を猫がのぼって巣箱の屋根の上に座っていたこともあり、心配になりそっと中を覗いてみた。
可哀想に中に親鳥が猫にひっかかれて死んでいて、卵が9個もあった。
その後は、木の下の方に猫避けネット(登りにくいギザギザが付いている)をまきつけている。
猫の嫌いな臭いを出すという製品もあるが、猫よけになる臭いが鳥にはどういう影響を及ぼすのか、説明書にはないのでわからない。

私は猫も鳥も好きでどちらも身近にいてほしいが、山は、もともと猫が住んでいた場所ではないので、猫を外に出すのはやめて欲しいと思う。
もともと山にはキジ、リスやオコジョ、テンといった動物が住んでいる。
人が家を作って犬や猫を連れ込んでくるが、目的なしの野放しはだめなんじゃないかな、と思っている。(畑を猿の被害から守るために犬を放すということはある。)

6月14日、2つの巣箱でシジュウカラは餌を運んで行く姿を一回ずつ確認。
巣箱から出るときにフンをくわえて運びんでいた。
いよいよヒナが孵ったようだ。
ヒナが孵ると、親鳥は、天敵に見つからないように隠れているわけにもいかず、せっせと巣箱を行ったり来たりするようになる。
ヒナが成長するにつれますます忙しく餌を運ぶ。

子育ては16日間〜19日間というので7月始めが巣立ちかもしれない。
ちょうど巣立ちの日に居合わせるというのはなかなか難しいものだ。

夏を告げる、ホトトギス、カッコウの声がよく聞こえていた。

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千客万来〜山の春〜 [環境・自然]

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5月13日ヤマザクラがやっと開花を始め、15日に満開になった。16日には花の下に葉が出始めた。連休中の低温がうそのように一気に気温が上がり、信州新町では10日は最高気温が31度で最低気温がおよそ1度と、一日の気温の高低が30度もあったそうだ。

実際、標高1100mの場所ではこんなことはしょっちゅうで、朝晩ストーヴをつけ、日中は暑くて半袖になったりし、気温に身体がついていくのが大変だ。

冬の間中、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラが餌台に来ていた。
いつもは3月に中旬に巣箱を取り付けるのに、今年は取り付けが4月になってからだったため、「入居者募集」しているのにさっぱり鳥が入らなくてガッカリしていた。(例年は3月には巣箱の下見にやって来ていたのでたぶん遅すぎたのだろう。)
みんなもう巣作りをどこかで始めてしまったのだろう、と思っていたら、最近になってコガラ、ヒガラ、シジュウカラの3つがいが巣に入ってくれ、せっせと巣作りのための材料を集め出した。(巣箱取り付けが遅かったせいで屋根の裏に穴を開けられてしまい、シジュウカラが入っていた!)

4月末からベランダの餌台にイカルが姿を見せるようになり、毎日のお客さんになった。アカゲラも樹を降りてたまにベランダに止まるが見物にでも来るのだろうか。人を見るとあわてて血のように紅い頭と下腹を見せてバサバサ飛び去っていく。

それからカワラヒワが4羽くらい一緒にやって来る。他の鳥はヒマワリを加えるとさ〜っ、と樹に上に飛んで行って、そこでヒマワリの種を割って食べているが、カワラヒワたちはなぜかベランダの床を好み、用もないのに佇んだり、ウロウロしたり・・。
「何してるの?」と聞きたくなる。

家の北側の地面に、アオジ(あるいはノジコ?)と黒ツグミが来ていた。カラ類ばかりが目立っていたけれど、今年はけっこうな賑わいだ。

ヒマワリの殻が散乱しているのはリスのせいだ。リスはその場でヒマワリを食べるものだからそこら中がヒマワリの殻だらけ。
鳥は陽差しが当たり始めてから本格的に活動するが。リスは行動が早く、明るくなってすぐに餌を食べに来て餌台をからっぽにしてしまう。

IMGP3359.jpgIMGP3360.jpgイカル

IMGP3445.jpgIMGP3444.jpgカワラヒワ

IMGP3424.JPGIMGP3431.JPGリス君


最後に、イワナの稚魚の写真
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この川の主のイワタロウが昨年秋に産卵行動をしていた辺りで見つけた。
体長2㎝。お腹にタマゴ(栄養分)がついていた窪みがまだ見えるから、孵化してまだ日が浅いようだ。5月なのに少し成長がおそすぎるようだが、孵化のためには水温10℃で累積50日間と決まっているそうだ。
今年はやはり川に住むイワナにとっても厳しい寒さだったのだろう。
元気に育って欲しいけど、この稚魚が成長する確率はすごく低いんだろうな・・。

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秋の信州(2)〜熊に出会ったとき〜 [環境・自然]

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(道路脇の藪草が枯れ、カラマツも落葉し、見通しが良くなりました)

8月は熊出没のニュースがとても多かったが、秋になって熊情報はだいぶ減ってきたようだ。熊が好むどんぐりや栗がたくさん実ったからだろうか。
熊が人里に現れるのは餌が乏しい6月〜9月だという。

8月の始め、私も熊とはち合わせしそうになった。
日中の暑さがやわらいだ夕方、人も車も少ない道路を散歩していたとき、「ガオゥ〜!」という吠え声と共に道路脇の茂みの中でガサガサッという物音。

声の大きさと低さ、茂みの揺れ方から、獰猛で大きな犬かな?と思い、そのまま静かに通り過ぎた。5,6歩歩いてから、今どき獰猛な犬が放し飼いにされているはずはない、もしかして熊・・?と思った。
そう思ったらもう怖くて振り返ることができなかった。走るのは良くないだろうと、ひたすら静かな気配を保って20mばかりドキドキしながらそのまま歩いた。
そっと振り向いたけれど道路には何も見えなくてホッとした。

後で「よく冷静に対応したね〜」と言われたが、私は子供の頃から「動物にはもともと『悪意』というもはない」という考えがあって、動物が怒るのは、何かに驚いたり脅えたとき、と思うので、「おどろかせてゴメンナサイ、という態度に自然になってしまう。驚かすつもりはないです・・と静かにその場を離れるようにしている。

8月の5時頃はまだ明るいのだが、そういうことがあってからは散歩ができなくて困った。(やはり熊は怖い!お友達になれればいいが、そういうことはあり得なさそうだし、パニックになった熊がおそってくるという状況しかなさそう。)
熊は、時刻に関係なくあちこちで出没。市街地や駅のホームにまで出てきたという情報があって、なるべく寂しい場所は歩かない、歩くときは四方八方に気を配って、という感じになった。
川を降りてきた熊が撃ち殺されたというニュースがあり、そんな解決法しかないのかとガッカリもした。山で仕事をしている知人が「川を下ってきた熊は放って置いたらそのまま川を上って戻るものだ。どうして殺すことになったのか・・」と首をかしげていたが、私も同じように感じた。私の回りの人たちも「熊が可哀想だ」「なんで殺しちゃうんだろう」という声ばかり。

熊に出会うのは怖いが、かといって人里に出てきたという理由で熊を殺してしまうというのはどうも納得できない。
ともかく熊には『悪意』というものは全くないのだ。餌を求めて、あるいは人間が出す食べ物のゴミの味を覚えて・・とか、これは熊が悪いわけではない。出てきた熊を簡単に「殺しちゃえ」と言う人間の方が私はよっぽど怖い。(「殺す」とは言わず「駆除する」というようだが同じ事だ)
熊対策についてはもっと知恵を出しあえるのではないかと思う。

軽井沢では、熊を殺さずに共存する試みに取り組んでいると聞く。
NPOピッキオの熊対策は、
<熊を呼び寄せる要因となるゴミ対策、そして熊の捕獲作戦。捕獲後は大きな音を聞かせ人間に近づくのは危険という学習をさせ発信器をつけて山には放す。問題行動を起こす熊はやむなく、泣く泣く殺処分にすることもある>

熊がいるということは、そこに豊かな自然があるということの証しでもある。熊の存在を認めないのは自然界を認めないことになってしまう。

熊が近くにいると知ってから、歩くときには「鈴」を必ずつけるようになった。そして、シーンと静まりかえった林の中を歩くときは、盛大に鈴を鳴らしながら「通りますよ〜」「今ここを通っていますよ〜」と大声を出すようにしている。

熊だって人間に会うのは怖いのだ。いきなり出会うというのは避けたい。遠くで見かけたら静かにその場を立ち去るのが一番、と思っている。
近所の人曰く「ここはもともとクマがいたんだから仕方ないです。なるべく会いませんように、と思いながら歩いていますよ」

それしか方法はないのだと思う。

IMGP2597.jpg栗の収穫10月25日
山栗は美味しいです。道に落ちているのを拾っただけでこんなにたくさん。

IMGP2560.jpgハナイグチ10月27日
家の周りにハナイグチがたくさん出ていて食べきれませんでした。


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秋の信州〜イワナの産卵〜 [環境・自然]

IMGP2599.jpg大イワナ

今年の8,9月、そして10月も、本当に雨が少なく、家の前の小さな川に住むイワナは大丈夫かと気がかりだった。いつも定位置にいる大イワナが6月以来サッパリ見えなくなった。(昨年は7月も8月も何匹も元気な姿を見せていたのに・・。)

こんな小さな川でもイワナが生息しているという話はあっという間に広まって、昨年から釣りに来る人がいる、と近所の人から聞いて驚いた。
大きな川と違い、U字溝で分断された短い川なので、釣ってしまえばすぐに絶滅してしまうだろう。その話を聞いてとても不安になった。

8月、実際に釣りに来たグループに出会った。
(「こんな所でイワナが釣れるらしいぜ」と言っていた・・。)
そのときは、ここは大きな川とつながっていないため、釣りをすればすぐに絶滅してしまうことを伝え、釣りを止めてもらった。
この小川はもとは大きな川の支流だったが道路建設などで分断され、そこに残されたイワナがたまたま生きのびているだけなのだ。

あの大イワナはもう釣られてしまったのだろうと悲嘆していたら、10月25日の昼間、その姿を見た。
3日前に雨が降って川の水かさが増えホッとして、少し川をきれいにしようとあちこちにたまった落ち葉を搔き出していたとき、すぐ目の前にいた。
はじめは木の枝か棒きれが落ちているのかと思った。
じっと見ていたら尾びれが動いた。サンマのような大きさのイワナだった。無事に生きていたのかと思い、とても嬉しかった。
昼間はイワナの姿はなかなか見られないが、なぜかおっとりとして身を隠そうとしないので写真が撮れた。(午後2時)
夕方6時頃(もう真っ暗)ライトで探したら、小さなイワナと寄り添っていた。産卵期なのだろう。サンマイワナはしつこく小さなイワナ(少し色が濃い)を追い回している。30分も観察していたらすっかり身体が冷えてしまいいったん引き上げたけれど、2時間後にまた見に行くと同じように追いかけていた。

産卵の場所は水が澄んでいて流れはゆるやか、底に小石が敷きつめられているようなところがいいらしい。泥水では酸素不足になってしまうのだろう。

翌朝もまだ産卵行動が続いているようでバシャッと水音を立てながら泳ぐのを見た。その日の夕方からまた姿は見えなくなった。
もう少し上流に移動したのだろうか。それにしても水が少なすぎる。上流も水はたいしたことがなく、おまけに川辺の草がすっかり刈られ、イワナが落ち着ける場所がなくなってしまっている。

無事に卵が孵ってくれるといい。

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巣箱で二度目の子育て〜シジュウカラ〜 [環境・自然]

IMG_5021.jpg大きな虫をくわえて

今ここのアカマツの巣箱に入っているのはシジュウカラ。
ついこの間まではコガラが子育てをしていた。

今年は3月始めに巣箱を用意したら、3月末、まだ雪があるというのにコガラやヒガラ、シジュウカラたちが早くも巣の下見をしていた。
4月になると巣作りが本格的になり時々巣箱に入る鳥の姿が見られた。そして、4月半ばから急に鳥の動きがひっそりし始めた。これは、抱卵中、というと。
卵を抱いているときは、巣箱の出入りは朝、昼、夕、の三回くらいは見ることができる。近くの小枝に止まったりせずに、サーッと巣穴に飛びこみそのままひっそりとしてしまう。何時間も経った頃、またサーッと出て行く。
注意して見ていないと鳥の出入りには気づかない。
卵を無事に孵すためには声も立てずひっそりとしている必要があるのだろう。

5月になってまた鳥の出入りがひんぱんになり、子育てが始まったことがわかる。今年は4つの巣箱に入ったことがわかった。
5月中旬から気をつけていたが、巣立ちの瞬間には立ち会えなかった。
おととしは二つの巣箱からの巣立ちを見物できたけれど、それはたまたま幸運だったのだろう。
(ずっと鳥の番をしているわけにはいかないのだから)
去年は猫やヘビに巣箱がおそわれたり、蜂に乗っ取られたりして、ガッカリしたが、猫避けのネットを木にまいたので、今年は順調だった。
巣立ちは天気の良い日の午前中のことが多いようだ。

巣立ってしまうと、また突然巣箱のあたりはひっそりとしてしまう。
今まで親鳥が忙しく餌を巣に運ぶ姿を見ていたのが急にひっそりしてしまうので、気落ちしてしまう。
(かといっていつまでも巣立ちしなければ困るのだけれど。)
「立つ鳥跡を濁さず」と言うが、巣箱の中はコケ類で作られたフワフワのベッドの他、何にもなく清潔である。
巣立ったヒナが近くをうろついたりもしていないのが妙に淋しい。
たまには、もといた古巣を見に来たりしても良さそうなのに・・。巣立った鳥はできるだけ遠くに飛び立ってしまうような感じだ。

(ツバメというのは巣立ったあとも巣の近くで飛ぶ練習をしたりして体力をつけているようでたまに下に落ちたりしてかわいいが、カラ類はまったくそういうことはない。)

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巣を出るときはヒナのふんを運ぶ

餌を運ぶ回数はヒナが孵ったばかりのときからどんどんひんぱんになっていく。
虫をくわえていったん巣穴の入り口に停まったのにまた小枝の先端に引き返し、しきりと首をかしげたりしている。「どうしたのかな」と思って見ていると、中からもう一羽の親鳥が出てきて、ああ、中にいたのか、とわかる。
二羽で入れ替わり立ち替わり餌を運んでいる。なんせあの小さな巣箱にはヒナが10羽以上いるわけで、全部のヒナに餌を運ぶのは考えても大変な事だ。

それにしてもあの狭い巣箱にヒナがぎゅう詰めになって、熱中症にならないものか、と気になる。餌運びがひっきりなしなので、巣立ちは近そうだ。
また、ある日突然いなくなってしまうのだろう。

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