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衆院選に思う 2012年12月 [社会]

選挙が近づいてきた。ごちゃごちゃ考えるのが面倒で、信用できる人に「どこに入れればいいの?」と聞いたり、また逆に、同じ質問を人に聞かれて「サ〜ッ?」と答えたり・・。

政策で選ぶしかないのだが意外とむずかしい。(人を見て判断などはよけい不可能。)
一番重要な「原発問題」にしても、本当は「続原発」のくせに、今よりさらに安全であることが条件、将来的には脱原発を目指す、と政策にかかげるから、気をつけないとだまされてしまう。途中から方針が変わるのも頻繁にある。

政策を読んで、ピンとくる党というのはなかなかないものだ。
政策は、独断的だったり、ごまかしが透けて見えたり、こういう党はすぐに除外できるが、反原発をかかげている党でも、言葉づくりが安っぽかったり、のっぺりしていたり・・と、何やらいろいろ気になってしまう。

それでも、まがりなりにも「反原発」をかかげている党が私の選択の第一条件だ。

民主党には期待したが尻つぼみに終わった。本当のところ、野田さんは一体何を考えているのだろう?どういう人なんだろう??
物事を成そうとしたときには、やろうと努力してダメだった場合と、もともと真剣にやる気がなかった場合があると思うが、民主党の場合はどうだったのだろう。
妨害もかなりあって力を削がれた感じもする。

上下関係やしがらみで固く結びついているような組織をよしとする人たちが多くいるが、私は、いろんな考えの人が集まっているのは当然で自然な姿だと思う。いろんな考えの中から善い考えがうまれる。「一致団結」という言葉こそ用心しなければならない、と思っている。
「党」というのは流動性がある集合体だと思うが、流動しながら、その集合体の美質を高める方向に行く場合と、そうならない場合があるのだろう。

今回の多党乱立には辟易する所が多いが、ある意味で、個々の政治家が自分の判断で動き始めた、という見方もできる。政党名が矮小で、かかげる政策がのっぺりしてお粗末なものであっても、無理して一つにまとまるよりは自然かもしれない。

選挙前はやたらと世論調査が行われるが、それによると、支持する政党で一番パーセントを多く占めているのは自民党のようだ。
といっても、20%台なのだが。
自民党が与党に返り咲いてしまうのか・・残念だが・・。
でも、与党自民党にはたいしたことはできないのじゃないか、と私は思っている。
これまでの日本の悪政を作り上げてきた張本人が政権を取っても、それに反対する人は今すごく多いはずだ。
安倍総裁の「日本を取り戻す」というスローガンを、「自分が国家を再び手に入れる」という意味か!とあきれた人も多いと思う。(私はそう思った)
最近やたらと勢いづいているようだが、これまでは、野党だからこそ、自分たちの悪行を追求されることが少なく、悪行の責任性が目立たなかっただけのことだ。

原発事故が起きたとき、自民党が与党であったらどうだっただろう、と思う。
民主党の事故後の対処が悪かった、とさかんに言われたが、自民党だったらどういう対処をしただろう。原発推進の張本人が、世間の批判を一体どうやってかわせただろう?
批判を最小限に抑えるためにさらにあくどい嘘の事故報告をしたのだろうか。

連立政権になることは間違いなしのようだが、どことどこが組むのか気になる。最悪の組み合わせはを予想するとげんなりするが、それでも風穴はあるように思う。

私が政治に望むのは、

まずは原発をやめること。
続けながらやめていくというのはダメ。ストップして日本の自慢の技術力を総動員して再生エネルギーの道を進む。「原発を止めると電気料金が上がってしまう」「その結果中小企業がつぶれてしまう」・・など、最先端技術を誇る日本が言う言葉ではない。都合が悪くなると「無理です」と居直ってしまうのは本当にひきょうだと思う。)

そして、沖縄米軍基地の大幅撤退をめざすこと。この原発問題と基地問題の二つは、一部の地域の切り捨てという点で本質的に同じだと思う。
要するに差別なのだ。
原発は過疎地に押し付けておけばいい、基地は沖縄に押し付けておけばいい、という切り捨て発想。
「ある程度の犠牲はしょうがない」「がまんしてもらうしかない」自分が犠牲者の立場にならなければそれでよいと考えているのである。、

すべての人に最低限の生活保障をしようと考える党であること。
社会の仕組みのせいで貧困を強いられているのだから、社会的に何とかしなければならない。そういう責任が社会にある。
一日中働かされ、低賃金しかもらえないような状況は無くさなければならない。こんな社会では金持ちしか子供を育てることができない。

地球環境を汚さないことに重きをおく党であること。
大体において、生物の中で人間が一番えらいと思っている人は、人間社会の中でも自分がよければそれでよい、うまく社会に適合できないで苦しんでいる人間は「個人の責任だから仕方がない」、自分たちとは違う人種だ、と考える傾向がある。

以上私が考える政策重要ポイントである。
こういう政策を掲げられる党なら、教育や福祉のあり方も、その「理念」は正しい方向を向くはず、と思う。
逆に、原発続投したがっている党は、いくらもっともらしいことを言っても、教育も福祉も真に国民のためになるようになど、考えてはいないだろう。



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コメント 4

ayu15

新聞に比較(要点整理)が出てました。一番廃止に反対なのが自民党でしたよ。
(原発推進が社是の新聞社の記事)


昨日の日記に書いてますが差別しないようにという案に反対してるのは自民党です。差別したいようです。この一点だけで自民党全滅を願ってます。というか憲法違反で公職追放ぐらいあってもいいかも。
by ayu15 (2012-12-04 20:41) 

tamara

自民党はもちろん続原発でしょう。
国家のためには一部の地域や一部の人が犠牲になるのはやむを得ない、という考え方がしみついているようです。
戦争も同じ構造なので、軍隊をつくりたがるわけです。

憲法になどはじめから重きを置いていないのではないでしょうか。
by tamara (2012-12-04 21:52) 

jmh

自分たちが60何年かけて作ってきた国が、いま重篤な状態になっている。「具合が悪くなったのはおまえのせいだ」と、わずか3年間面倒をみた「里親」にかみついている。そんな風景が見えます。いろいろがうまくいかなくて、みんなのフラストレーションが溜まっているこのタイミングで、憲法改悪とは…ほとんど「火事場泥棒」じゃないのかと…。今回は自民党の復権を許さない選挙になってほしいと思ってます。
by jmh (2012-12-08 19:52) 

tamara

民主党が求心力を失い、自民党が第一党になりそうだとは思っていましたが、単独過半数の可能性も・・という報道に、本当に暗い気持ちになってしまいました。民主党に政権交代する前までの自民党のひどさを国民は簡単に忘れてしまうのでしょうか。
「自民党の復権を許さない選挙」になんとかならないものでしょうか。
by tamara (2012-12-09 21:02) 

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