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巣箱で二度目の子育て〜シジュウカラ〜 [環境・自然]

IMG_5021.jpg大きな虫をくわえて

今ここのアカマツの巣箱に入っているのはシジュウカラ。
ついこの間まではコガラが子育てをしていた。

今年は3月始めに巣箱を用意したら、3月末、まだ雪があるというのにコガラやヒガラ、シジュウカラたちが早くも巣の下見をしていた。
4月になると巣作りが本格的になり時々巣箱に入る鳥の姿が見られた。そして、4月半ばから急に鳥の動きがひっそりし始めた。これは、抱卵中、というと。
卵を抱いているときは、巣箱の出入りは朝、昼、夕、の三回くらいは見ることができる。近くの小枝に止まったりせずに、サーッと巣穴に飛びこみそのままひっそりとしてしまう。何時間も経った頃、またサーッと出て行く。
注意して見ていないと鳥の出入りには気づかない。
卵を無事に孵すためには声も立てずひっそりとしている必要があるのだろう。

5月になってまた鳥の出入りがひんぱんになり、子育てが始まったことがわかる。今年は4つの巣箱に入ったことがわかった。
5月中旬から気をつけていたが、巣立ちの瞬間には立ち会えなかった。
おととしは二つの巣箱からの巣立ちを見物できたけれど、それはたまたま幸運だったのだろう。
(ずっと鳥の番をしているわけにはいかないのだから)
去年は猫やヘビに巣箱がおそわれたり、蜂に乗っ取られたりして、ガッカリしたが、猫避けのネットを木にまいたので、今年は順調だった。
巣立ちは天気の良い日の午前中のことが多いようだ。

巣立ってしまうと、また突然巣箱のあたりはひっそりとしてしまう。
今まで親鳥が忙しく餌を巣に運ぶ姿を見ていたのが急にひっそりしてしまうので、気落ちしてしまう。
(かといっていつまでも巣立ちしなければ困るのだけれど。)
「立つ鳥跡を濁さず」と言うが、巣箱の中はコケ類で作られたフワフワのベッドの他、何にもなく清潔である。
巣立ったヒナが近くをうろついたりもしていないのが妙に淋しい。
たまには、もといた古巣を見に来たりしても良さそうなのに・・。巣立った鳥はできるだけ遠くに飛び立ってしまうような感じだ。

(ツバメというのは巣立ったあとも巣の近くで飛ぶ練習をしたりして体力をつけているようでたまに下に落ちたりしてかわいいが、カラ類はまったくそういうことはない。)

P1000301.jpg
巣を出るときはヒナのふんを運ぶ

餌を運ぶ回数はヒナが孵ったばかりのときからどんどんひんぱんになっていく。
虫をくわえていったん巣穴の入り口に停まったのにまた小枝の先端に引き返し、しきりと首をかしげたりしている。「どうしたのかな」と思って見ていると、中からもう一羽の親鳥が出てきて、ああ、中にいたのか、とわかる。
二羽で入れ替わり立ち替わり餌を運んでいる。なんせあの小さな巣箱にはヒナが10羽以上いるわけで、全部のヒナに餌を運ぶのは考えても大変な事だ。

それにしてもあの狭い巣箱にヒナがぎゅう詰めになって、熱中症にならないものか、と気になる。餌運びがひっきりなしなので、巣立ちは近そうだ。
また、ある日突然いなくなってしまうのだろう。

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