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新政権がめざす社会とは [雑感]

ニュースは見ないようにしているのだけれど・・
民主党が壊滅してこれから社会はどう変わっていくのだろう。

新政権は、原発を再稼働させ、さらに新増設もありきだと言う。(安全への十分な配慮、他のエネルギー開発も考えながら、という弁解つきで・・。)

憲法9条を変えて、自衛隊を戦争もできる組織にしたいらしい。(日本はアメリカの何番目かの軍隊になるのだろうか。)

教育においては、愛国心の名の下に「道徳教育の充実」を唱え、国の命令に喜んで従う人間造りをめざすようだ。国造りにおいて、こと教育ほど大切なものはない。(かたくなに政府が流す情報のみを信じ、その命令をおしいだく国民を愚かだ、おかしいと、批判する人は、それはすべて教育による成果であることを考えているだろうか。)

こういうことを前々からやろうとしてきた人が総理大臣になれるのだから、日本はすごい国だと思う。あらゆる危険を無視して、ひたすら景気回復を願うというのがすごい。

衆院選の選挙速報で、埼玉テレビで出口調査による年齢別支持政党というのを報道していた。こういう調査の正確性はともかくとして、妙に印象に残った。

それによると、今回の選挙で自民党を支持したのは、
まず、20代の人達の支持が多い。
それから60代もかなり多く、70代、80代になるとどか〜んと増えている。
30代、40代、50代は民主と自民の支持率は半々というところ、だった。

20代はしょうがないか・・でも、70代、80代は人生経験も豊富だろうに何をやっているのだろう、と思う。
そりゃ、民主党は当初掲げた政策のほとんどは先細りになり、自民党との違いもなくなり、それどころか、自民党政策の先取りみたいなことをやってしまったのだから、厳しく批判されるのは仕方ない。
でも、だからと言って自民党の方が良い、ということにはならないだろう。
それなのにあっさりと自民党が勝つ選挙をしてしまった。

原発、改憲、教育、この三点だけで、自民党がどういう社会を目指しているか明白で、景気がどうの、経済がどうの、と言っている場合ではないはず、と思うのだが。

事故の始末もできないのに原発でまだ金儲けをしようとし、戦争だって金儲けになる。そういう方向に社会をもっていくために教育への介入は必須なのである。
そういう社会を望むのだろうか? お金に目が眩むにしてもひどすぎる。

それに時々思うのだが、今、日本は本当に景気が悪いのだろうか。
相変わらず、贅沢な生活をしている人は多い。高価で不要な物もどんどん普及している。もっと質素でもいいはずだ。ところが貧富の差は拡大し続けていて、最低限度の生活を遅れない人も多い。
こういう格差社会を推進してきたのが自民党政権ではなかったのか。

これからのことを考えると、ただただ不愉快になってしまう。
選挙後も、新聞には反原発を訴え続ける人達の意見が掲載され、読んでなぐさめられたり、ほっとしたりするのだけれど、こういう立派な意見が世間に及ぼす力の小ささを思うと、とてもがっかりしてしまう。
みな丁寧に新聞を読む暇などないのだろう。

真面目な記事より、表紙にどぎついことばがあふれているような雑誌を面白がって読む人の方が多いのだろう。
2012年も愚痴ばかりで終わりそうです・・。




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コメント 14

mai

tamaraさん
本当に出るのはため息ばかりです。書いておられるどれもこれも心配ですが、すべての政策を下支えするものである教育の変貌が本当に恐ろしいです。高齢者の自民党支持率の高さはマスコミの影響も強いのかなと思います。私の知っている70〜80代の方々はネットはせず、テレビをBGMのようにつけて、真面目な方は新聞を隅々まで読んでいます。そういう生活だと、若いころからよほど読書家だったりしないと、マスコミの思うままになってしまうだろうなあ〜と思います。それと、ご自分たちが若い頃の自民党をイメージしているのではないのでしょうか。それなりにリベラルな人もいた昔と、いまの安倍政権の違いがあまりわかっていないのでは・・。
by mai (2012-12-31 10:01) 

shira

 新政権が今の路線で勢い良く突っ走ると、外交面でのトラブルから(特に対中国)肝心の経済面をダメにしてしまって、支持を落とすことになると思います。
 妙な言い方ですけど、私は安倍政権には大マジメに長期政権を目指して欲しいと思ってるんですよ。本当に政権を長期間維持しようと思えば安全運転しなければならず、短期的な威勢のいい政策ばかりすることはできません。特に日中関係を改善しないと財界からソッポを向かれて支持を落とします。かと言ってあまり穏便に動くとウヨ君たちが反発する。アメリカにはただ媚びへつらうだけでいいとしても、ここを何とかするのがまずは晋三坊ちゃまの試練でしょう。
by shira (2012-12-31 11:33) 

tamara

maiさん
何よりも教育が怖いですね。そう感じている人は意外と少ないのではないかと思います。どうしても目先のことばかりに目がいきがちですからね。極端な話、「医療」と「教育」どちらもすごく大切なものですが、どちらがより大切かと言えばそれは教育かもしれない、と思うくらいです。
若いときに培われたものは年を取ってもひきずっていく場合が多いですね。もちろんそうでない人もたくさんいらっしゃいますが・・。
世論がどんどん「右傾化」していくのはマスコミのせいですねぇ。
by tamara (2012-12-31 11:35) 

tamara

shiraさん、
安倍政権は本性を顕わにに突っ走ることはそう簡単にできないだろうと、私も思っています。
だからこそ国民があまり関心を向けていない「教育分野」をなんとかしようと力をいれてしまうような危惧を覚えます。

それに、新政権の面々はどうしても生理的に私には受け入れがたくて・・早くどうにかなってほしいですよ。。
by tamara (2012-12-31 11:48) 

mai

tamaraさん
お返事ありがとうございます。二度目のコメントで失礼します。医療も教育ももちろんどちらもとても大切ですが、いま危機に瀕しているのは、やはり教育だと思います。日本の医療レベルそのものは高いし、いちおう国民皆保険もあります。TPPで混合診療がドンドン推進されたりしたら話は別ですが、医療はまだ悪化しつつも何とかなっている気がします。自民党の支持基盤である高齢者が医療を受ける当事者ということもあり、あまりムチャはできないでしょう。それに比べて教育は・・(>_<)。管理主義、ゼロトレランス的教育観は一般の人でもかなり賛同者が多いですし、tamaraさんご指摘のように、教育への国民の関心自体低いですね(関心があっても、名の通った大学への進学や国際的学力競争で上位を占めることに片寄っていますしね)。先日水族館に遊びに行ってたくさんの小さい子どもを目にしたのですが、この子たちのほとんどが安倍構想のルール、規範、道徳重視の管理教育を受けるのかと思うと将来の展望の暗さに目まいがする心地でした。いつの間にか長文になってしまいました。失礼しました。
by mai (2012-12-31 14:59) 

tamara

maiさん
「医療」と「教育」のどちらが大切か、という乱暴な問いに、「それは教育だ」とはっきり答えるくらいの強い気持ちがないと、教育に焦点は当たらないような気がします。
日本の医療で問題になるのは、医療そのものではなく(そういうこともあるでしょうが)、国民保険、医療費を払えるかどうかですね。
ところが、憲法25条の生存権<すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。>を実現するためには、それを理解しそういう方向に努力する力、つまり「教育」が絶対に必要なのです。

by tamara (2012-12-31 20:28) 

ayu15

うちの実感ですがhttp://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2011-05-29
年配の男性でそれなりの自負のあるかたて「道徳」云々で上から目線でお説教する人やすることおおいんですよ。

だから70代で某道徳右翼党に支持多いのは納得です。

TPPも消費税も原発もどちらもある意味もっともなことあり両論あっていいでしょうけど

うちは「人権」を一番に気にします。
これは両論なんていってられません。

障がい者差別いけないというのに反対してるのが道徳右翼党だそうです。http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2012-12-10
愛国心教育・強制画一化教育にも熱心だそうですね。

戦後否定し戦前の価値観に戻そうなんていう人たちだし・・・。


こうなるの予想してたのでこれに関することはかなり日記にかいてます。

「強制はよくない」と陛下
「障がいの有無にかかわらず・・」と皇太子殿下

天皇万歳!とさけび他者にも強要する人たちがなぜかこの言葉はシカトしてるようで・・・。(-_-;)

某元知事と新政権だけは一刻も早く消えてほしいです。
憲法違反で処罰されないのがもんだいかなあと思えます。
by ayu15 (2012-12-31 22:50) 

tamara

ayu15さん ちょっと前ですが、自分は右翼であると自認している人が、最近の右傾化政治家、評論家を批判、という記事が新聞に載っていました。
マジメな右翼は何よりも皇室を尊重するので、勝手に君が代を強制したりして「愛国心」と偉そうに言うのが我慢できない、らしいです。
安倍政権は一体何が本当の目的なのか・・? 権力欲につかれているのか、狂信なのか・・?普通の人間にはわからない不気味さがを感じますねぇ。
by tamara (2012-12-31 23:16) 

ayu15

再コメントすみません。戦前研究の方によるとまさしく戦前は「天皇陛下バンザイ」なのに実は尊重でなく「右翼」政治に利用したらしいですよ。
戦前回帰思想の人が勝手に強制するのはまさしく戦前回帰。

そういえばそういう人に限って「戦後憲法認めない」というようで。
{みとめたら自分らが違反なのがいつか問題にされるので)

ルール守らない人たちが他者にはきびしく守れというのも戦前的?

ほんと某政権や某世論は不安すぎ。
by ayu15 (2013-01-01 23:37) 

tamara

右翼だの保守だの、新自由主義だの、定義がはっきりしていない面があるため、論じることの難しさがありますね。

何よりも不愉快なのは、再度登場した首相は、勝手に物事を断定し、そのときどきにいろんな主義主張を少しずつ、自分が好きなように使うことだと思います。モザイクみたいで、目くらましには有効なのかもしれませんね。
by tamara (2013-01-02 19:04) 

jmh

景気回復という魔法の呪文が効いて、ホントはそれはどうでもいいような指導者が生まれてしまったのだから皮肉なものですね。

Tamaraさんがおっしゃるように、教育のことがいちばん心配です。多少時間がかかっても、確実に国が指さす方に動く人間を増やしていけるのですから。アベさんは間違いなくそれをめざしていると思います。

教育はなんのために行われるのかということが、もっとしっかり議論されるようになってほしいと思いますが、マスメディアにそれを期待するのは難しそうです。
どうも民主主義の一番の敵は、いまのマスコミの姿勢ではないかと思えてしまいます。

by jmh (2013-01-03 20:46) 

tamara

今度の政権が教育においてめざしているのは、「上に物を言わない人間」でしょう。「強制されていることに気がつかず、すすんで受け入れる人間」ですね。これまでも教育へのしめつけによって、その傾向はどんどん広がってきていると感じています。

「情報に惑わされず、自分で考える力」をみんなが持つようになると、権力者は都合が悪いのだろうな・・と思いますよ。
by tamara (2013-01-03 22:05) 

Ladybird

 何でも点数化して勝った負けたというようなテレビ番組が増えている気がします.政府もマスコミも,人を競争させてタテに並べたいのかな,と思ってしまいます.
 最新の,最先端の,というふうに,1番であることを強調する語句は,今やNHKの日常語になりました.
 学校教育も,こういう世相の形成に貢献しているのでないでしょうか.
by Ladybird (2013-05-13 15:55) 

tamara

Ladybirdさん、コメントありがとうございます。
最新、最先端・・よくNHKの報道で出てくる言葉ですね。
昨日も長野県の中学二年生女子の体力が全国平均を下回ることを教育委員会が問題視・・云々、と長野NHKでニュースに取り上げていました。だから何なの?と言いたいですね。学校教育に携わる人達が回りと比べて戦々恐々しているようでは、未来は暗いという気がします。
by tamara (2013-05-15 22:53) 

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