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救助・支援について [環境・自然]

(3月17日)
東日本大震災の被害はあまりにも甚大で深刻で、そのせいなのか救助作業は非常に遅い感じがする。
「水、食料、医薬品、毛布が足りない」「灯油、ガソリンが手に入らない」という被災者の声が毎日報道されている。依然として多数の住民の安否が不明なままだ。

地面の上を行く事は難しいとしても、ヘリコプターで探せるのじゃないか、ヘリコプターで近くに降りて探せないのか、水や食料や毛布をヘリコプターから投下しないのか、とずっと思っていた。
日本の法律ではヘリコプターから物を投下するのは禁じられていると、今日(3月17日)初めて知った。狭い国土だから危険性を考えての法律なのだろうか。でも緊急時は、など考えていたら、報道者が「法律で決められているのです」と一言述べたきりでさっとほかの話題に移ってしまったのでよくわからないままだった。

毎日テレビ各局で被災者の方の訴え、「水がない、食料がない、医薬品がない、灯油がない、ガソリンがない」と報道するので、見ているほうもあせるのだが、何をしてあげられるのかわからない。募金はできるけれど、食料、水をどうやって届けたらいいのか。灯油、ガソリンについてはどうすることもできない。

政府も救助隊も一生懸命やっているんだろうな、とは思うのだが、救助・支援が遅れているように見える。
今日やっと、輸送手段がむずかしい、と報道されていた。難しいのだろうなとは思っていたが、どう難しいのかをもっと早く知らせてほしい。
報道関係者がいて被災地の声をテレビで報道している場所になぜ物資が届かないのか。
何が支援の障害になっているのか。マスコミは「被災地からの訴え」だけを報道し、なぜ物資が届かないかということについては具体的に報道していなかった。
支援を呼びかけるのは大切だけど、訴えを流しているだけでは何も進まない。私たちが知りたいのは具体的に何をどんなふうに協力できるか、ということだ。

地震の2日後、被災していない私の住む地域のスーパーマーケットやコンビにからパンなどの食料が消え始めたと知人が言う。
「どうしてパンがなくなるの?」と尋ねると「被災地に送っているからじゃないの」と知人が答えた。(そんなはずないでしょう!?)
確かにスーパーに行ってみたらパンやインスタントラーメンや缶詰や牛乳が消えていた。そういえば牛乳は前の日もなくて変だと思った。牛乳なんていろんな銘柄のがいつもずらりと並んでいるものだ。災害を見て不安感が増したのだろうか。
そう思っていたら、牛乳の紙パックの何割かが宮城の工場で作られていて、被災のために工場がストップしたためと、これも今日初めて知った。
こういう説明がないから、消費者はいっそう不安にかられ残り少ない物を飼おうとする。私は牛乳は切らしたことがないので、いつもの習慣が変わるのはなんとなく気になって、スーパーで「牛乳がなくなる理由って何かあるんでしょうか?」と聞いた。「さあ、どうなんでしょうかねぇ」と若い店員の返事。
パンは停電で料理ができないときのための物だろうか。停電というのは今の時代めったにないので、停電したら何と何がないとだめ、ということが私はぱっとひらめかない。それに停電といっても3時間ほどのことなので暇人の私にはどうという事はないのである。(仕事で車を使ったり、電車で遠くまで通勤している人はとても大変でしょう。)

これまでも経済不安が大きくなったときに店頭から品物がなくなるということはたびたび起こった。トイレットペーパーが消えたり、米が消えたり。
被災地に送っているからパンがなくなる、なんて考える人はすごく良心的だと言える。

計画停電が始まり、電気水道の心配をするようになり、それはそれでいいのだが、理由もなくある品物が店頭からなくなるというのは気持ちが悪い。菅首相が「被災地で灯油やガソリンが不足しています。買いだめをしないで下さい。」と言っていたが、ガソリンや灯油を買いだめするなんてことができるのだろうか。
(この緊急事態に買いだめをしているようだったら「差し押さえ」すべきだ。)

また福島原発事故の影響を恐れて輸送をやめてしまう、と報道されていた。こんな緊急事態に民間任せということはないだろう、とまた不思議になる。

県ごとに支援物資をまとめるというのは合理的なアイディアだと思うが、県へ問い合わせるのではなく、県から「お知らせ」を市町村に流せばいいと思う。
こういう問い合わせの電話はほとんど通じない状態だからだ。
計画停電のグループ分けもはっきりしない部分がありいくら調べてもファイルが開かない、やっと見つかったらいろんなグループに入っていてわからない。終に電話したらまったく通じないという状態で、結局わからないという結論に達するまでに、かなり時間を浪費した。
スピーディに処理するためには情報の流れをスムーズにすることが一番大事だと思う。
ほんの100年前だったら、こんなに情報に頼らずに、何も気にせずのんびり暮らしていけたのだろうな、と思う。ただし迷信迷妄もその分多かっただろう。

一方通行の報道をやめ、被災地の状況、それに対する救助や支援の様子、問題点をきちんと報道してほしい、と思っていたら、ようやくテレビで「支援物資の受付について」をやっていた。地震から6日目。
どうしてもこのぐらいの時間はかかってしまうのだろうか。

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ayu15

小さいボートつんだ大きな船に物資積んだら?と思ってました。接岸できないから小さい小さいので何度も根気よく沖合から運ぶんです。小舟と接岸できる工事なら早いと思うんですが。

輸送可能なとこまで運びそこからヘリで学校グランドにヘリ下ろすんです。うちは廃校でも学校の体育館とグランドは残すことを非常時かんがえて提案してます。
(誰もきいてないような・・)
by ayu15 (2011-03-22 08:42) 

tamara

私も輸送手段をいろいろ考えました。(きっと誰でもそうでしょうね。)現実にはいろいろな障害があっただろうと思います。余震もずっと続いていたし、通信手段もなく道路も電気もないところでは何をするにもむずかしかったでしょう。でも、報道者が行ける場所に、なぜ救助・支援が行けないのかはすごく気になりました。


by tamara (2011-03-22 20:51) 

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