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カルガモの子育て [環境・自然]

一年で、ご近所さんが一番仲良くなれる時期。

今年も家の近くの小さなため池でカモの子育てが始まった。
池の中に小さな浮島(直径1メートルぐらい)があり、毎年、その草の中でヒナが孵る。
時期は昨年と全く同じ。

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抱卵は25日ぐらいというが、その間(浮島の巣は道路のすぐ近くにあるというのに)、カモがいることにはまったく気づかなかった。
注意して見てもカモがいるようには見えず、今年はカモは巣作りをしなかったのだとあきらめていたら、まるで降ってわいたように、突然10羽のヒナが母がもと池をすいすい泳いでいるのを見た。

カモの雛は最初は10羽くらいいるが、日を追うごとに、ヒナの数は減っていき全滅してしまう。
陸地に巣がある場合はカラスや猫にやられるらしいが、ここでは泳いでいるときに、池に住みついているライギョやカメにたべられてしまう。
魚やカメがヒナを追い回している光景をよく目にする。
それが昨年は10年ぶり(だそうだ)に2羽生き延びた。

今年も初めて見かけたときのヒナの数は10羽。
それが少しずつ減って4月29日に6羽になった。
昨年の日記を見たらやはり4月29日に6羽確認と書いてあった。

この池のカモの行動はどうもよくわからないことが多い。
親の回りにヒナがくっついて泳いでいることもあるが、ヒナだけでそれぞればらばらな方向に動いていることもある。朝にそういうことが多い。
このとき親は池の反対側で羽づくろいをしていたりする。
そうしてしばらくすると、また、親が心配そうにヒナの近く来て見守っている。
母ガモの背に登ろうとしているヒナがいて、これは母ガモに振り落とされていた。
夕方4時頃にヒナは巣の回りに集まって寝る準備をする。
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カルガモの生態を調べたけれどあまり詳しいのはない。
カルガモは住む環境がいろいろなため、生態の個体差が大きいせいだろうか。


ヒナが生まれると池の回りを散歩する人が増える。
みな池をのぞきこみ、同じように池を眺めている人と自然に会話が始まる。
「いましたか?」「6羽いましたよ。」「昨日は8羽だったんですけどね・・。」という具合に。

とてもシンプルな会話なのだけれど知らない人同士が話をするのはこの時期だけ。
子育てが終わりカモがいなくなると、また、みな黙りこくってすれちがうようになる。

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ヒナがあまりに可愛らしいので、ヒナが減っていくということに胸を痛める人が多い。それが自然の摂理、とわかっていても、「すぐに食べられてしまうのなら生まれてこなければよかったのに・・」とつい思ってしまう。

今年は、連休明けまで生き残るヒナはいるだろうか。
ある程度成長するともう魚やカメにはやられない。

昨年、2羽のヒナが成長すると親はいなくなったが、夕方になると戻って来て、ヒナを促すように水面すれすれを飛び、その親を追って、成長した2羽のヒナが羽をばたつかせながら水面をすごい勢いで走る姿が観察できた。
飛行機の滑走のような飛ぶ練習は何日間か続き、それを見るのはとても面白かった。

今年は時々、母ガモの他に数羽の成長したカモが一緒にいることがあったが、多分、去年巣立った2羽もその中にいるのだろう。


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