温暖化と車社会 [社会]
自公政権が高速道路を1000円にしたとき、鉄道とかの公共交通機関は高いままで、車を使う方がずっと安いなんて、温暖化をくい止めようとしている現代において時代逆行ではないかと思った。介護でしょっちゅう田舎帰りをしている私には、交通費は重要な問題なのだ。
民主党政権は高速無料化を打ちだし、当然のことだが環境保護に矛盾するとの批判がある。メディアはこの問題についての記事を、連休の時などの車の渋滞の写真などと一緒に載せるので、何となく、これでいいのだろうかという気にもなってくる。
私はと言えば、前回ブログに書いたときとは少し違う感じを持つようになった。
高速1000円になって確かに以前より車で遠出をする人が増えた。いろいろ聞いてみると、観光旅行目的も多いが、案外田舎への顔出しの回数が増えた人が多いようなのだ。今まで年に1，2回だったのが、3，4回に増えたりしている。これは田舎に残っている年老いた人にとってはとてもいいことなのだ。地方の経済効果は大幅に良くはなっていないだろうが、それは厳しい家計を考えみな節約をしているからだろう。
交通費があまりに高いと田舎に帰ることも控えなければならないのだ。報道されるお盆や正月や連休の大移動の様子を見て、ああ、イヤだなあ、と私は思う。もともと人混みが嫌いだし、誰も彼もが同じ行動をしているのを見るのがウンザリするのだ。
でもこういう感じ方は傲慢なんだろうな、と最近思うようになった。
新聞の写真で見る車の渋滞はウンザリだが、だからと言ってどうすればいいのだ。この写真に写っている車（の人たち）は、遠出をしてはいけないということだろうか。たまの休みに家にひきこもっていなければならないのだろうか。
ごちゃごちゃした町の中の狭い家に住み、毎日ストレスを感じながら長時間せっせと働いているのだ。休みも自由に取れるわけではなく、盆や正月やゴールデンウィークのような決まりきったときにしか休めない。
こんなときに気分転換しなくていつ命の洗濯をするか。どこか遠くに行きたいと思うのは人の自然な気持ちだ。ただし、新幹線や飛行機を使って家族旅行できる人たちはごく少数で、大半の人は旅行にそんなにお金は割けない。
高速料金が安くなったからやっと遠出ができるようになったという人（特に若い家族）は多いのだ。
温暖化の対立項としてむやみに車社会の弊害を唱えるのは、現代の人間の生活というものをよく考えていなかったかな、と少し反省している。歴史をさかのぼれば、自分の住んでいる村から一歩も外に出なかったという時代がほとんどだが、ビルに囲まれ分刻みの生活を送っている現代人には酷い話だ。
金持ちだけが自由に空間を行き来し、貧乏だと、仕事と家の往復だけしか許されないなんて、あんまりだ。
ということを考えると、車を使っての移動はやむを得ないのだと思えてくる。交通費は安い方がいいに決まっている。第一、いくら高速料金がかからなくなったとしても、渋滞覚悟で車で出かけるのはものすごく大変なことだ。そんな暇も体力もないという人も多いはずだ。
高速料金を高いままにしておけば温暖化を防げるなどという考え方はナンセンスだ。国内旅行の費用が安ければ、田舎だけが取り残されるということもないだろう。温暖化防止を考るなら、公共の交通機関をもっと利用しやすいように（価格引き下げと交通網の整備）してほしい。そして電気自動車の開発と普及だ。
もっとも近い場所にはなるべく自転車や徒歩や電車、バスがいいのだろうが、これも道路や交通網が整備してなければ実際的とは言えない。
何よりも有休休暇を増やすこと、週当たりの労働時間を短くすること、これらは本当に必要なことだと感じている。同じ時に大移動をしないですむということは、人の精神衛生にはすごく大事なのである。
子どもの頃、労働基本法で一日8時間と決まっていると教わったが、まったく時代はどんどんひどくなっていくばかりでいつになったらゆとりある生活を送れるようになるのだろう。
民主党政権は高速無料化を打ちだし、当然のことだが環境保護に矛盾するとの批判がある。メディアはこの問題についての記事を、連休の時などの車の渋滞の写真などと一緒に載せるので、何となく、これでいいのだろうかという気にもなってくる。
私はと言えば、前回ブログに書いたときとは少し違う感じを持つようになった。
高速1000円になって確かに以前より車で遠出をする人が増えた。いろいろ聞いてみると、観光旅行目的も多いが、案外田舎への顔出しの回数が増えた人が多いようなのだ。今まで年に1，2回だったのが、3，4回に増えたりしている。これは田舎に残っている年老いた人にとってはとてもいいことなのだ。地方の経済効果は大幅に良くはなっていないだろうが、それは厳しい家計を考えみな節約をしているからだろう。
交通費があまりに高いと田舎に帰ることも控えなければならないのだ。報道されるお盆や正月や連休の大移動の様子を見て、ああ、イヤだなあ、と私は思う。もともと人混みが嫌いだし、誰も彼もが同じ行動をしているのを見るのがウンザリするのだ。
でもこういう感じ方は傲慢なんだろうな、と最近思うようになった。
新聞の写真で見る車の渋滞はウンザリだが、だからと言ってどうすればいいのだ。この写真に写っている車（の人たち）は、遠出をしてはいけないということだろうか。たまの休みに家にひきこもっていなければならないのだろうか。
ごちゃごちゃした町の中の狭い家に住み、毎日ストレスを感じながら長時間せっせと働いているのだ。休みも自由に取れるわけではなく、盆や正月やゴールデンウィークのような決まりきったときにしか休めない。
こんなときに気分転換しなくていつ命の洗濯をするか。どこか遠くに行きたいと思うのは人の自然な気持ちだ。ただし、新幹線や飛行機を使って家族旅行できる人たちはごく少数で、大半の人は旅行にそんなにお金は割けない。
高速料金が安くなったからやっと遠出ができるようになったという人（特に若い家族）は多いのだ。
温暖化の対立項としてむやみに車社会の弊害を唱えるのは、現代の人間の生活というものをよく考えていなかったかな、と少し反省している。歴史をさかのぼれば、自分の住んでいる村から一歩も外に出なかったという時代がほとんどだが、ビルに囲まれ分刻みの生活を送っている現代人には酷い話だ。
金持ちだけが自由に空間を行き来し、貧乏だと、仕事と家の往復だけしか許されないなんて、あんまりだ。
ということを考えると、車を使っての移動はやむを得ないのだと思えてくる。交通費は安い方がいいに決まっている。第一、いくら高速料金がかからなくなったとしても、渋滞覚悟で車で出かけるのはものすごく大変なことだ。そんな暇も体力もないという人も多いはずだ。
高速料金を高いままにしておけば温暖化を防げるなどという考え方はナンセンスだ。国内旅行の費用が安ければ、田舎だけが取り残されるということもないだろう。温暖化防止を考るなら、公共の交通機関をもっと利用しやすいように（価格引き下げと交通網の整備）してほしい。そして電気自動車の開発と普及だ。
もっとも近い場所にはなるべく自転車や徒歩や電車、バスがいいのだろうが、これも道路や交通網が整備してなければ実際的とは言えない。
何よりも有休休暇を増やすこと、週当たりの労働時間を短くすること、これらは本当に必要なことだと感じている。同じ時に大移動をしないですむということは、人の精神衛生にはすごく大事なのである。
子どもの頃、労働基本法で一日8時間と決まっていると教わったが、まったく時代はどんどんひどくなっていくばかりでいつになったらゆとりある生活を送れるようになるのだろう。
2009-12-19 14:08
nice!(0)
コメント(4)
以前うちも日記に書きました。目的が経済ならいいかも？？
１０００円て環境目的じゃないですよね？？？？？
でも、うちなら企業（例えばJTB・JR）の協賛つのり商品券です。
例えば１万２千以上つかうと有効な１万円商品券です。
１万のうち半分以上定額給付のかわりに国がだし、残りを協賛もうしでたき業がだします。
高速の予算でJR/フェリー・路線バス・自転車のインフラにまわすとか。
by ayu15 (2010-01-02 14:53)
環境問題と分けて考える必要がありますね。日本は交通費が高すぎると思います。近いところに行くにしても、電車バスを使うとガソリン代の4倍かかる場所がたくさんあります。（一人当たりです。4人家族だと16倍）しかも不便な所はバスが１時間に1本。これでは車を頼りにしないと家に閉じこもっているしかないんですよね。
by tamara (2010-01-02 20:18)
人の話（政治と関係なく）聞いてると、どうやら１０００円にする予算で路線バスや鉄道下げたほうが、運送会社・運輸会社も助かるらしいです。
by ayu15 (2010-01-04 21:06)
何でも利用者にとっては安い方が助かるのですが、高速1000円はETC車でないとダメ、土日のみ、距離関係なしという不平等なものですね。土日が休みという人は限られますし。運送会社とはさほど関係ないように思います。フェリーなどは赤字と聞きますが、正月の新幹線は例年通り混雑しています。費用を考えなければ新幹線の方が楽ですから。
路線バス、鉄道が安くなるのは歓迎ですが、交通網が整備していなければどうにもなりません。むずかしいですね・・。
by tamara (2010-01-05 22:47)